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改良パケットを使用した無人コンクリート打設
河床での砂防工事は常に土石流の危険と隣り合わせで行われています。当該工事では当初、ポンプ配管167mを下り勾配に這わせてコンクリート打設を行う設計となっていました。
しかし、ポンプ配管の配管作業、撤去作業、詰まった際の処置などは作業員が無人エリア内(土石流危険地帯)に入って行う必要があり、大変危険です。
また、高流動コンクリートのように、粘性の高いコンクリートを使用すると、圧送距離が長いほど、あるいは輸送管の直径が小さいほど、管内圧力が高くなって摩擦が生じ、管の中央と周囲で動きが異なる結果、材料分離が生じてしまう恐れがあります。
そこで、無人化施工の追求及び品質確保の為、練混ぜ機能を備えた改良バケット(1.5立方メートル)を制作して、無人バックホウに取り付け、リモコン操作でコンクリート運搬と打設を行いました。
改良パケット構造図 |
ホッパーの口に油圧シリンダーを取付けてある為、バックホウに油圧を利用し開閉が遠隔操作にて自由に行える様になっている。
ホッパー内部に練混ぜ機能を備え、バックホウの油圧を利用し遠隔操作で練混ぜを行いながら運搬し打設する。
練混ぜオーガー
練混ぜ状況
コンクリート運搬状況
改良バケットを装着したバックホウ
コンクリート投入
練混ぜ状況
コンクリート打設状況
油圧シリンダーで開閉が自由に行える